インストールしているパッケージの更新有無を確認すると、zabbixの新しいバージョンが使えるようになっていた。 zabbixのリリースノート(Release Notes for Zabbix 7.0.0)を確認すると、6月4日にリリースされた模様。
さっそくアップデートして再起動を試みるが、起動に失敗してしまった。 メジャーバージョンが上がっており起動したらラッキーくらいの心境だったので、慌てず騒がず調べてみる。アップデートする前に調べましょうねという話ではあるが。
ログを確認すると、HA構成で稼働している場合は全てのノードを停止した上で、1台だけstandaloneにして再起動したあと、改めてHA構成にするようにというメッセージが記録されていた。なんと親切な...。 新バージョン起動時にバージョンアップで生じるDBへの更新作業を自動処理するため、らしい。 ひとまずログにあった通りに対応したら無事起動でき(※)、HA構成に直した後も特に異常は見当たらなかった。
新機能・改善点についてはzabbixに詳しいわけでもないのであんまりちゃんと目を通していないが、気になっていた箇所がひとつ改善されていたので嬉しかった。 何が気になっていたのかというと、「ホスト稼働状況」のウィジェットでzabbixエージェントを含む設定にした場合、アクティブモードのエージェントは「利用可能」としてカウントされるべき問題のない状態でも「不明」としてカウントされてしまう、という事象が気になっていた。
当時は設定ミスを疑いしばらく調べたが結局わからず、特に大きく困ることもないのでしかたなしに様子見していたものだったので、期待通りの挙動になってくれてとても嬉しい。開発元ありがと〜。
下の画像がアップデート後のもの。zabbixエージェントの指定がアクティブとパッシブに分かれ、期待通り「利用可能」としてカウントされるようになった。
ちなみに、リリースノートを確認すると機能要求として結構前から認知されていた(Host Availability widget with 6.2 ZBX Active Checks doesn't count for any hosts' states)ようなので、調べた時にこの情報に辿り着きたかったなぁという反省はあるが、ひとまず無事にアップデートできたし嬉しい改善もあったしで満足。
※バージョンが変わったことによりnginxの設定を修正したりフォントを再配置したりといった細々とした対応はあった。ansibleでできるようにしたい。